1 糖質制限で体重が減るのはなぜか 人間のカラダは本来、 糖質と脂質をエネルギーとして使っています。 安静時の代謝を分析すると、 糖質が50%、脂質が50%の割合で使われています。 動いたら安静時より3倍エネルギーを使います。 人間は運動中により多くの糖質を使うのです。 例えば「3日間の糖質制限で2kg痩せた」としましょう。 1kgを体脂肪に換算すると7,200キロカロリー。 4日間まるまる断食するのとちょうど同じエネルギー。 脂肪2kgといえば容積にして500mlのペットボトル4本分。 それが脂肪としてカラダから取り除かれた ということはありません。 落ちた体重の正体は、 炭水化物にくっついている水分なのです。 体重が落ちると脂肪が落ちたと、勘違いしがちです。 体内に蓄積されている糖質「グリコーゲン」には 1個の分子に水が3〜4倍結合しています。 だから筋肉や肝臓は水分をたっぷり含んで重いのです。 炭水化物を抜くとグリコーゲンが枯渇するので 筋肉や肝臓に含まれていた水分が減ります。 つまり体重が減ったのは、 グリコーゲンと結合している水分が少なくなり、 体内の水分が減ったということなのです。 単に、水分が減っただけなので 痩せたとか脂肪分がなくなったわけではないのです。 2 ダイエットの思い込みと炭水化物 実際に糖質制限をすると、確かに体重は減ります。 そして、それが思い込みになっていきます。 痩せるには炭水化物を抜けばいいと、勘違いしてしまいます。 体重の増減は一時的なものです。 体重はなるべく測らずに、鏡チェックがいいでしょう。 数値を見るとどうしても、気にしてしまうのが人間です。 おにぎり、パン、お寿司、そば、焼きそば、お好み焼きに、パスタにピザ。 美味しい炭水化物がたくさんあります。 我慢しなくていいのです。 というより、我慢する必要がないのです。 食べ過ぎはNGですが、胃が満たされたらやめるようにして、 楽しんで食べてもいいのです。 食べたいと思っている炭水化物を 抜くようにしていくと、 その食べたい炭水化物のことばかり 考えるようになってしまいます。 健康やダイエットの為にやっているつもりでも 食べ物に、知らず知らずに執着して ある日の爆食いとなってしまうのです。 食べ物に強い執着があるうちは 必ず、何かのきっかけがある時に コントロールの...