図解DAY16:とにかく立つ:WEEK3運動と活動
A 座りすぎる生活は死亡リスクを高める オーストラリアの研究機関によると、人間は1時間座り続けると、寿命が22分も短くなってしまうそうです。座っている時間が4時間未満の人と比較すると、1日に11時間以上座っている人の死亡リスクは約40%も増加するという結果が出ています。 1肩こり・首のこり 座るという姿勢は、基本的に前かがみになります。すると、身体を支えるための抗重力筋という背筋が緊張して、筋肉の中の血液の流れが悪くなり、筋肉中に疲労物質がたまります。それが痛みになり、肩や首のコリなどにつながります。 最近の研究では「ファッシア」という、筋肉や臓器などの間に張り巡らされている緩い繊維組織が固まることで身体が硬くなり、広範囲にわたって痛みを生じるさせことがわかっています。 2メンタルヘルスに影響 肩や首が凝り、眼精疲労や頭痛、冷え性、めまいなどの症状が起こりやすくなり、重症化すると鬱になってやる気がなくなる、疲れやすいなどの症状が出ることもあります。首の筋肉は脳との関係が深い自律神経と大きな関わりがあるため、自律神経にまつわる症状が出やすくなるのです。メンタルヘルスに影響があります。 3血管が詰まりやすくなる 座っている姿勢を続けることによって、脚の血管内にある赤血球が固まりやすくなり、血液がネバネバしてきます。血液に粘り気が出てくると、血管内で血液が詰まりやすくなります。すると、 高血圧や動脈硬化 が引き起こされる恐れがあります。そのため 心筋梗塞や狭心症、脳梗塞のリスク が高くなります。 4糖尿病にかかりやすくなる イギリスが4000人の公務員を対象に行った調査によると、座る時間を1週間に12時間未満に抑えれば、糖尿病のリスクを75%低下させることがわかりました。座りすぎる生活を続けると、運動不足によってインスリンの働きが悪くなり、 糖尿病のリスク を高めてしまうことが推測されます。 5肥満になりやすくなる 座りすぎる生活は、運動不足を招きます。すると消費カロリーが少なくなり、また基礎代謝も落ちてきて、肥満につながります。肥満は、糖尿病や高血圧、睡眠時無呼吸症候群などさまざまな病気を呼び込む恐れがあります。メタボの可能性も高めます。 B 長時間の座りっぱなしを避ける 1意識的にとにかく立つ 30分に1回程度の頻度で立ち上がって座り直しをするとよいでしょう...