DAY12:腹式呼吸をしよう:WEEK2健康になる
A腹式呼吸のメリット
- リラックス効果がある
- メンタルヘルスの向上
- 免疫力がアップする
- インナーマッスルが鍛えられる
- ハツラツと大きな声がでる
- 代謝がよくなる
- アンチエイジングの働きを高める
- 血液やホルモンの流れが正常化する
- 冷え性が改善する
- 腰痛の症状がやわらぐ
1リラックス効果
腹式呼吸によって得られる最大のメリットは、リラックス効果です。たっぷりとお腹から息を吸い、ゆっくり静かに吐くことで副交感神経が優位になります。副交感神経はリラックスしている状態で作用する神経です。腹式で呼吸すると、この副交感神経が活発に働くため、気分が落ち着き、リラックス効果が得らます。
プレッシャーが大きくかかるようなときは、腹式呼吸をすることで平常心を維持し、冷静になれます。力がなかなか抜けないときや寝付けないときなどにも、やってみましょう。
脳に送られる酸素の量が増え、感情の暴走を抑える役割を持つ「セロトニン」の分泌量が増えるため、気持ちが安定してストレスが軽減されます。
セロトニンとは、ドーパミンやノルアドレナリンと並んで「三大神経伝達物質」と呼ばれます。脳内で情報を行き来させるときに必要となる物質のひとつです。これらの神経伝達物質のバランスがよいと、精神的な健康につながります。腹式呼吸を行うと、セロトニン神経が刺激され、セロトニンの分泌が増加するという事実が明らかになっています。セロトニンには、感情の暴走を抑えるブレーキの役目があります。セロトニンがしっかり分泌されていれば、大きなストレスにさらされたとしても、マイナスの感情をうまく抑えられるようになります。
セロトニンの分泌量が減ると脳内の情報伝達がスムースに行われなくなり、やる気や興味といったポジティブな感情を持ちにくくなってしまいます。またセロトニンは、うつ病と関係が深いともいわれます。
胸式呼吸よりもリラックス効果が高いといわれている腹式呼吸を日常に取り入れると、体だけではなく心もリラックスさせることができます。疲労回復やストレス軽減、不安解消などの効果が期待できます。
2免疫力が高まる
副交感神経の作用には、リンパ球を増やす効果が期待できるため、病原体から身体を守る免疫力を高める作用も見込めるとされています。
3代謝アップ
また、横隔膜を大きく動かすことで内臓が刺激され、血流が良くなります。血液やホルモンの流れが正常化していきます。代謝アップ効果や冷え改善、アンチエイジング効果も期待できます。
4インナーマッスルが鍛えられる
息を吸うたびにお腹をゆっくりと膨らませることで、インナーマッスルが鍛えられるので、お腹周りが気になるという方は引き締め効果が期待できます。
5ハツラツと大きな声がでる
腹式呼吸をマスターすると、声が普段から小さいという人でも、大きな声を楽に出せるようになるでしょう。また、長く話し続けていても疲れにくいともいわれています。歌を歌うことが健康にいいと言われています。発声することが、健康につながります。そして、大切なのは息で呼吸なのです。声というのは、その吐く息にのせるものです。そして、歌はその声にのせるものということになります。
6腰痛対策になる
腹筋を動かすことから腹筋強化や腰痛対策にもなるといわれており、痛みがやわらぐでしょう。日々の生活の中に腹式呼吸を意識的に取り入れることで様々なメリットを得ることができます。
B腹式呼吸とは
起きているときは胸式呼吸
横になったときは腹式呼吸
腹式呼吸はお腹を動かすことによる呼吸法で、内臓を動かし自律神経である副交感神経を刺激して身体を回復モードに導きます。それ自体は非常に良いことです。しかし、自律神経における副交感神経は、主に眠るときに働くもので、日中活動するときに中途半端に活動させてしまうと、体の活動と回復のリズムが狂い自律神経のバランスが崩れてしまいます。
人は起きている時は胸式呼吸、横になった時は腹式呼吸に自動的に切り替わるようにできています。しっかりと睡眠がとれていれば本来問題はないのですが、現代人は生活習慣やストレスにより交感神経が興奮しすぎていて副交感神経が働く時間が足りません。
腹式呼吸の最適な時間帯は、寝る前です。眠る神経の副交感神経が働き内臓に酸素を含んだ血液を送り、身体を回復させます。自律神経のリズムを整えるためには、基本的には、日中は胸式の深呼吸を行い、夜寝る前や、リラックスしたいときに、腹式呼吸を行うと良いでしょう。
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