飲酒タイプの原型8-5仮面タイプ





仮面タイプの特徴

社交的な状況で
より安心するためにお酒を飲むタイプ。

絆タイプと仮面タイプは
同時に登場することがよくあります。
絆タイプとは、
感情的な絆・つながりを作るために飲むタイプ。
これらは、一見、似ているように見えますが
実際には全く別のモノです。
仮面タイプはつながりを作るというよりも、
社会不安に対処するために
お酒を飲みます。

仮面タイプは
他の人と一緒にいるときに
脳がアルコールを使うことにより
自分の自信を持っていきます。
お酒は、
特定の社会的状況で感じる不安を
静めるのかもしれません。

新しい人々との出会いを楽しむのに
役立つのかもしれません。
仮面タイプは
新しい社会的環境、
特に人と、初めて会うときなどに
現れやすいのです。

そして、良い印象を
与えなければならないというプレッシャーが常に働く。
目の前にいる人々が、
すでに知っている人達だとしても
このタイプは
現れ続ける可能性があるというのが
重要なポイントです。

それが社交不安症:social anxietyの
難しい点の 1 つです。
多くの場合、社会不安症は
新しい環境で新しい人々とのみ現れると考えられますが、
常にそうではないのです。

仮面タイプの原型は、一般的には
人々が高校、大学、大学院などで、
最初の社会生活へ入っていくときに現れます。

しかし、多くの人が仮面タイプの原型に苦しんでいます。
それは、10代や20代だけではなく
シニアと言われる年代になってもなお
社会的状況で不安を感じているという事なのです。

50代、60代であったとしても
多くの人が社会的な状況で不安を感じているのです。
それは、成長できなかったからではありません。

仮面タイプは
人生のさまざまな時期や状況で
現れる可能性があります。
新しい仕事を始めたり、
同僚との関係を作ろうとしているときなどです。

仮面タイプは
仕事や私生活のときに現れる一般的な原型でもあります。
ネットワーキングや社交的なイベントやパーティーなど。
そして、例えば長い間デートをしてない時
デートし始めたときなどにも現れます。

不安と闘っているときです。
他の人と一緒にいると
その不安がさらに高まったりするのです。
そしてお酒に手が伸びるのです。

例えば、容姿がそんなにいいわけでもない。
何かに達成感があるわけでもない。
そんなに賢こいわけでもない。
そんなに面白いわけでもない。
などと、他の人と比べ始めて、不安を感じていきます。

だれか、他の人と一緒にいて
その不安が高まるのであれば
あなたは仮面タイプの可能性があります。

仮面タイプは
他の人の周りで不安を感じており、
その不安に対処するために
飲み物に手を伸ばしているということです。

そしてもちろん、それは普通のことかもしれません。
なぜって、私たちは皆、
「みんなと交流している時に、
自分のことばかり(否定的な)頭から離れないのが嫌だ」
と思うからです。
ただ楽しい時間を過ごしたいだけ。

不安な気持ちに対処するためにお酒を飲むと
最初は「これは素晴らしい戦略だ」と思うからです。
それはうまくいきます。

社会不安に対処するために、お酒を飲むことが
とてもいい方法だと、完璧に思い込んでしまう。
まずは、とにかく先に
お酒を飲み始めて、なにか話題が始まるのを
待つような感じで、社会不安を対処していきます。

お酒を飲むことで、ようやく、
楽しく過ごせるようになったと感じるのです。
ようやく、自分の頭の中で絶え間なく続いている
自分に対する否定的な
おしゃべりから一休みできます。

この絶え間なく続いているおしゃべりとは、
自分がどのように見られているか。
何を言うべきか。
このパーティで自分の立ち位置とはどこか。
話し相手がいないことで気まずい思いをしている。
などと、
社交の場での様々な心配をする声のことです。
それをやめたかっただけで
お酒に手が伸びているのです。

まあ、一杯か二杯飲めば、
すべては治まると分かっているからです。
お酒が魔法のように感じるのです。
社会不安を消す魔法の飲み物。

しかし、この仮面タイプのせいで
飲酒を抑えることが実際には
どんどん困難になっていくことに
気づかないといけません。

社交不安症は、例えば、
パーティーの前に早めに不安にかられたりします。
パーティに行く前に
または人とのミーティングの前に
自分の不安を解消するために
もう、すでに1杯飲むということが起きてしまいます。

心の奥底では、パーティーに出かけるかなり前に
不安が始まり、事前に飲むことが
不安を取り除く対処法になってしまう。

それが、習慣化されていく。
人と会うとき、
他の人が来る前に一杯飲みたくて、
早めにバーにいってしまう。

あるいは、それとは逆に
途中で別のバーで一杯飲んでから、
遅刻して、
待ち合わせ場所や
パーティ会場に現れるなど。

つまり、仮面タイプの大きな問題は、
イベントが始まる前から不安を感じ始め
その不安を取り除こうと
焦ってしまうということです。

不安を取り除きたい気持ちが強くなるため
パーティの前に飲んだり
手持ちぶさたにならないように
グラスを次々と飲んでしまったり
酒量が増えてしまうのが
自分のアルコールの問題になっていきます。

お酒をゆっくりと味わう余裕はないのです。
パーティ会場につくと
すぐにお酒を飲みます。
急いで飲むのです。
ただ、不安をかき消すために。

仮面タイプは
お酒の罠に簡単にハマってしまいます。
安心したい、心地よく
パーティを楽しみたい。
だから、お酒を飲むのだ。
そう、脳に言い続けています。
そうなると、お酒を飲まないなら
なぜ、わざわざ、パーティに行く必要があるのかという
考え方に固執してしまいます。

お酒と楽しみというものが、
結びついていくのです。
しかし、
自分の楽しみを妨げているのは
社会不安、社交的な状況における、不安、心配
居心地悪さ、などの感情が押し寄せてくることだと
自分ではわかっているのです。

たとえば、30日間は禁酒したとします。
仙人にでもなったつもりで。
パーティに行くことをやめてみるのです。
それは簡単にできるかもしれません。
パーティなど、不安になる状況に身を置かないという
ただそれだけの事実で
はるかに気持ちは楽になるでしょう。
不安に対処するための飲み物を使う必要がなくなります。

しかし、その、自分の決めた、
禁酒時期がすぎたら、どうしますか。
特に仙人のようになりたい場合は除いて
パーティに行き始め
すぐに不安解消としてのお酒に戻るでしょう。
ただ、一時期中断したところから
ただ、再開するだけなのです。
ただ、仙人や隠者になり、
世の人々と縁を切ったうえでの
禁酒ができたとしても、
それは自分の望みでないのです。

禁酒をしよう、お酒を控えようと人が思うとき
それは、人との縁を切らずに
同じようにパーティで楽しみながら
お酒を飲まない自分になれるかどうかということです。
あるいは、お酒を控えることができるかどうかということ。

本当に田舎で一人暮らししていたら、
仮面タイプの場合は、ずっと楽になるでしょう。
しかし実を言うと、
仮面タイプのほどんどの人たりは、
それを望んでいません。
他の人とのつながりを感じたいのです。

人と楽しく過ごしたい気持ちがあります。
私は社交的でありたいと思っているのです。
しかし、社交不安を抱えていて、
お酒を飲まないとすれば、
自分は、どう対処していいのか分からない
と真剣に思っているのです。

禁酒の状態を守りながら、無理して外出し
パーティに行ったとします。
そうなると、会場でただ、ぶらぶらしていて
携帯電話をチェックしていたり、
食べ物がある場所にいって、
もっと食べていたり、
あるいは外に出て煙草を吸うようなそぶりをしたり
または、早く帰る言い訳を考えたりするのです。
それは、自分にとって楽しくありません。

行き詰まりを感じます。
解決策は完璧な量を飲む方法を
見つけ出すだけだと心から信じだします。

不安に対処するのにちょうどいい量。
愚かな行動をし始めるほど多くは飲まない。
不安を取り除いて楽しむことはできる量。
翌日目が覚めて
恥ずかしくなったりしない量。

社交的な場で楽しい時間を過ごすために
不安を解消しようと飲み物に依存すればするほど、
不安は増大します。
飲酒は楽しみを解放するどころか、
実際には不安を増幅させます。
飲酒が実際に私の不安を煽っているというこの考えは、
最初は非常に理解しがたいものでしょう。

お酒は助けになる。
お酒を飲むと不安が軽減される。
外出時にもっと楽しくなるのに役立つ。
そう信じ込んでいるからです。

しかし本当の問題に気づき始めます。
パーティーに着いたとたん、または
そこに着く前にお酒が必要になればなるほど、
自分で不安に対処する能力が弱くなった
ということを自分自身が知るのです。
酒を飲まずに不安な気持ちを本当に
乗り越えられるなんて、
信じられなくなっていきます。

パーティに行ったとしても、
お酒を飲まなければ、
楽しい時間を過ごすことはできないと信じています。

  • パーティにはもう行かないか。
  • パーティに行って、お酒を飲まず楽しくない時間を過ごすか。
  • パーティに行って飲みすぎるか。

それしかチョイスがなくなってしまう。
自分の社会不安に対処できるという自信が
まるでなくなり、お酒に頼るしかなくなるので
そこで行き詰っていきます。

不安に対して
さらに不安を抱えてしまうということです。
お酒が社会不安をさらに煽っていくのです。
これが仮面タイプの原型で起こっていることです。
自分で不安に対処する能力が低いと感じるほどに
不安は増大します。

この原型における変化とは、
ある意味自分のゴルディロックス
(童話の少女の名前:ちょうどいい状態という意味)
を見つける事ではないのです。
どうすれば完璧ないいとこどりのスポットを
perfect sweet spot
見つけられるかということでもありません。
この先の人生で
アルコールを断つことを誓えばいいというものでもない。
実際にはそれらのどちらとも何の関係もありません。

仮面タイプの原型の変化とは、
自分のまわりの人たちの中で
自分に自信を持つということの
本当の意味や
自分の認識を変えることです。

私たちは
不安と自信は実際には共存できないと
感じています。
だから、どちらか一つだと感じるのです。
自信があり安定しているのか。
自信がなくて不安なのか。

不安と自信が共存できないという信念を持っているとき、
「社会不安を感じているなら、
それをすべて克服しなければならない」
という状況になります。
最終的に自信を持てるようになるには
不安をすべて取り除かなければいけないと思い込むのです。

不安に完璧に打ち勝つことはできそうにない。
だからと言って、隠者の様に隠れるつもりはない。
だから、きっと、飲み続けることになるのだろうな。

仮面タイプの原型では、
アルコールが本当に松葉杖のように
感じられるようになります。
なぜなら、心の底では
自分に自信を持ちたかっただけだからです。
社交的に安心するために
お酒を飲む必要はなかったというのに。

仮面タイプのスーパーパワー

変化は完全に可能です。
期待通りにはいかないかもしれません。

成功とは、不安や行き詰まり、
社交不安をすべて魔法のように消し去り、
人生で二度と不安を感じなくなることを
意味するわけではないからです。

この場合、
仮面タイプにとっての成功とは何でしょう。
自信を再構築することです。

自信とは社交不安がないことではありません。
不安を感じるのは当たり前のことです。
不安はあってもいいのです。
不安を感じたときに
何をすべきかを正確に知ることです。

お酒を飲まずに
自分で不安を克服できるツールを
自由に使えるようにすることです。
それが本当の自信です。

自信を取り戻す方法は
無限大にあります。
それぞれの自分に合った方法を
試していくのです。

仮面タイプについて、
長くなりましたので、
後半に続く。。。

新しい環境に飛び込むとき。
1人で何かのイベントに行くとか
パーティにいくとか
仕事の環境が変わるとか
住む環境がかわるとか
新しい環境の場に、入っていくとき。
なじみのない場所に入っていくとき。

人生は常に変化していき、
これは、誰にでも起こりえることなので
ピッタリ当てはまるような
仮面タイプでなくても
このタイプを知ることは
禁酒するうえで
助けになると思います。

禁酒コーチのRachel Hartさんの
考え方を参考にしています。
ポッドキャストで聞いて
気になるところを
自分の考えもいれながら
まとめています。


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お酒が飲みたい気分にならずに
禁酒生活が続いています。
いつまで続くか謎ですが
今のところは、いい感じ。
このまま続けていけたらいいな。
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